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風越へ飛んだ御堂山の松明

所在地愛知県北設楽郡設楽町長江(御堂山)
年代伝承(口承)
登場(類話)
出典日本伝説大系 第7巻

どんな伝承か

御堂山は設楽町田口の長江にある。昔はこの山から風越にかけて多くの天狗が住んでいたと伝えられ、添沢には十八人、鹿島にも何人かいたという。今も御堂山には三十六人衆と称して祀られ、添沢にも十八人衆と呼ぶ小さな祠がある。ある年の霜月十八日、祭りの夜のことである。火祭りが終わる頃、松明を手にした村人の一人が「風越三十六人衆」と叫んで空へ投げ上げた。すると松明は高く舞い上がり、驚き騒ぐ人々をよそに、風もない静かな夜空を燃えながら風越の方角へ飛んで行ったという。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

日本伝説大系 第7巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房))

『日本伝説大系 第7巻』は、愛知・静岡・岐阜・長野の四県の伝説を集めた伝説資料集の一巻である。笠寺観音や日本武尊から天狗・山姥・八百比丘尼・夜叉ヶ池、石や池や塚の由来、白米城・一夜山まで九十七の項目を立て、口承を中心とする伝承を収める。各項目は伝承地を明記した例話を冒頭に置き、『日本伝説名彙』などの対応する題名を添えたうえで、〔類話〕〔参考〕〔文献〕を続けて近世以前の記録の原文まで示す。

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