斎大明神として祀られた麻呂子皇子
どんな伝承か
『丹哥府志』の記す竹野神社。本社は二間四面で、右手の小社に麻呂子皇子を祭る。石燈籠の左には社司桜井氏の宅があり、末社の丸田の社は桜井氏の大祖で、昔皇子に従って夷賊を誅した人だという。社記によれば、推古天皇の御宇に加佐郡三上の嶽で鱏古・軽足・土車という三人が凶徒を集めて人民を害したため、天皇は麻呂子皇子に征伐を命じた。皇子は二人の弟皇子とともに三上ヶ嶽へ向かい、竹野郡へ逃げた凶徒をことごとく討ち取った。国人は皇子を斎宮に合わせ祭って北狄守護の神と崇め、今は斎大明神と呼ぶと記す。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第8巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第8巻』所収の「文化叙事伝説」および「自然説明伝説」全133話(滋賀・京都・兵庫=近畿)を、各話の伝承地(市町村〜字レベル)とともに収める。