札を放っておいて火事になった森本村
どんな伝承か
丹後宮津藩領では十一月二十日ごろから「お札降り」が始まり、中郡の大野組三重・森本村や与謝郡の男山・岩滝村、加悦谷の算所・岩屋村などに波及した。中郡在方の森本村では、降った愛宕山大権現の札をそのまま放置しておいたところ火事になり、七、八軒が類焼したという。そこで村は特別に踊りを許されたが、今度は禁止されてもなお踊りつづける始末であった。
原典より
中郡在方の森本村では、降った愛宕山大権現の札を放置しておいたら火事になり、七、八軒が類焼した。—— ええじゃないか(高木俊輔) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
ええじゃないか(高木俊輔)
『ええじゃないか』は、幕末維新期の民衆運動を研究してきた高木俊輔が、慶応三年から翌年にかけて広がった「お札降り」と「ええじゃないか」の乱舞を各地の史料からたどった歴史書である。三河吉田での初出から東海道、甲斐、江戸、信濃、伊勢、京都、大坂、中国、淡路、四国まで、日記や記録に残る降札と踊りを国ごとに述べる。概観と東国・西国の四章に続く終章で降札の作為者やおかげ参り、世直しとの関わりを論じ、参考文献を付す。