葛籠の中で身代わりとなった地蔵
どんな伝承か
権現堂の脇壇には、聖徳太子の自作と伝える像とともに、厨子王丸の守り本尊である地蔵が安置されている。昔、厨子王丸が人商人にかどわかされて連れて行かれる道中から逃げ帰り、この寺を頼った。住僧は人商人が追って来るのを恐れ、厨子王丸を葛籠に隠して天井から吊るした。案の定、人商人は尋ねて来て葛籠を怪しみ、開けて見た。ところが中にはこの本尊があり、身代わりとなって難を救ったのだという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第8巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第8巻』所収の「文化叙事伝説」および「自然説明伝説」全133話(滋賀・京都・兵庫=近畿)を、各話の伝承地(市町村〜字レベル)とともに収める。