樵の足に糸をかけた蜘蛛滝
どんな伝承か
鼓ヶ滝の奥にあるという。土地の言い伝えでは、村人が滝の上で柴を刈り、疲れ果てて滝のしずくに足を冷やしながらうとうとしていた。すると水中から蜘蛛が這い上がり、糸を引いて樵の足に絡めては、また水へ入っていく。目を覚ました樵がその糸を取り、大木の切り株に掛けて身を退くと、足もとの水が逆巻き、切り株は揺れ動いてついに滝へ引き込まれてしまった。樵は逃げ帰ってこの一部始終を語り伝え、それゆえこの滝を蜘蛛滝と呼ぶようになった。今でも土地の者はこの滝を恐れているという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第8巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第8巻』所収の「文化叙事伝説」および「自然説明伝説」全133話(滋賀・京都・兵庫=近畿)を、各話の伝承地(市町村〜字レベル)とともに収める。