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夢に帰郷を告げた大田村の阿弥陀石仏

所在地岡山県津山市大田
年代伝承(口承)
登場清兵衛、与四郎、石仏を迎えて祀った沼村の農民、石仏を堂地へ返した者
出典日本伝説大系 第10巻

どんな伝承か

津山市の旧大田村、粉成屋というところに阿弥陀の石仏がある。宝永のころ堂が壊れ、石仏は苫田井手の渡し場で飛石にされていた。沼村の農民清兵衛がこれを見て驚き、信心して自分の家へ迎えようとしたが動かせない。一生のあいだ安置したいと願をかけて改めて取ると、こんどは納まったので、喜んで丁重に祀った。年を経た享保七年十二月下旬、大田村へ帰りたいと三夜続けて夢に告げたので、与四郎という者が背負って今の堂地へ返した。その翌年の元日、清兵衛は死んだ。人々はいよいよ仏だと信じ、志ある者が堂を建てて仏を納めたという。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

日本伝説大系 第10巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房))

『日本伝説大系 第10巻』は、全国の伝説を型ごとに分けて集めた叢書の一巻である。岡山・広島・山口の三県を伝承地とし、蘇民将来、吉備津彦と温羅、厚狭の寝太郎、化け猫、河童駒引き、夜泣き石、姥棄て山などの伝説を、聞き書きや市町村誌、民話集から採って収める。「文化叙事伝説」と「自然説明伝説」の部に分けて番号順に並べ、各話には伝承地と本文のあとに〔類話〕と近世の地誌などを引く〔文献〕を添える。

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