横継ぎの着物で選ばれた横井堤の人柱
どんな伝承か
広島県府中市土生に伝わる。芦田川の川床を付け替える工事にあたり、横井堤には人柱を立てることになった。人柱には着物に横継ぎのある者を当てるという取り決めがあり、病の父の代わりに人夫として出ていた土生の娘お千代がこれに当たって埋められたという。寛永十六年三月のことと伝える。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第10巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房))
『日本伝説大系 第10巻』は、全国の伝説を型ごとに分けて集めた叢書の一巻である。岡山・広島・山口の三県を伝承地とし、蘇民将来、吉備津彦と温羅、厚狭の寝太郎、化け猫、河童駒引き、夜泣き石、姥棄て山などの伝説を、聞き書きや市町村誌、民話集から採って収める。「文化叙事伝説」と「自然説明伝説」の部に分けて番号順に並べ、各話には伝承地と本文のあとに〔類話〕と近世の地誌などを引く〔文献〕を添える。