総社の大杉に棲むという大蛇
どんな伝承か
西郷町下西村の総社は、社殿の造りも古びて美しく、玉若酢命を祀るという。社司は国造と呼ばれ、隠岐国造には田三町が地子として充てられていたと記録にあるが、今は両島二万石あまりを献じているという。村の中には高さ百三十尺ともいわれた大きな杉が立ち、枝の洞に差し込んだ材を伐って湯器や酒器に作るという。この杉には大蛇が棲むといわれ、風が静かで日の暖かい日には、そのいびきが聞こえることがあるそうだ。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第11巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第11巻』所収の「文化叙事伝説」および「自然説明伝説」全56話(鳥取・島根=山陰)を、各話の伝承地(市町村〜字レベル)とともに収める。