比知山の駒ヶ池と名馬生喰
どんな伝承か
『因幡誌』に駒ヶ池のことが見える。比知山の坂道から海手の頂上にあり、常はわずかな水溜まりだが、芦などが生えて沢のようになっている。水が多くなると海の方へあふれて滝となり、これを大滝小滝という。不動の鎮座もある。里の言い伝えでは、細川村は往古からの馬駅で小荷駄馬が多く、みなこの山の牧に飼われ、時おり名馬を産した。頼朝の愛馬生喰と呼ばれた名馬もこの山から出たという。比知山は駒池山とも書くというが、駒の字にこの音があるかは不審である。また一説に、大谷に大沢があり、生喰はこの所から出たともいう。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第11巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第11巻』所収の「文化叙事伝説」および「自然説明伝説」全56話(鳥取・島根=山陰)を、各話の伝承地(市町村〜字レベル)とともに収める。