信州からも詣でる江草の安産の神
どんな伝承か
須玉の江草に勝手小安神社がある。孝謙天皇の天平宝字元年に、天津彦火瓊々杵尊と木花咲耶姫尊をまつって創められたと伝える。祭日は春が三月二十五日、夏が八月二十八日、秋が十月十七日で、その日には神楽が奏される。産婦の守り神として名高く、遠く信州のあたりからも参詣する者が多い。願いがかなえば、礼として底の抜けた杓を奉納する習わしになっているという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第5巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房))
『日本伝説大系 第5巻』は、叢書「日本伝説大系」の一巻をなす伝説資料集である。埼玉・千葉・東京・神奈川・山梨の伝説を扱い、二つの太陽、蹴裂明神、ダイダラボッチ、平将門、源頼朝、豪徳寺の招き猫、黒塚、山の背競べ、親捨てなどの話ごとに、口承を重んじて選んだ例話を掲げる。各項は例話に〔類話〕〔文献〕〔参考〕を添え、類話は伝承地ごとに梗概で示し、文献は近世以後の史料を原文で抄出し、柳田・高木の分類による話型名を併記する。