菱形池に現れた黄金の鷹
どんな伝承か
欽明天皇の御代、宇佐の菱形池のほとりでは、泉の湧くあたりに鍛冶を営む老人や八つの頭を持つ竜が姿を見せ、これを目にした者はたちまち病に倒れるか命を落としたという。祟りを鎮めようと、素性の知れぬ大神比義という老人が三年あまり断食して行を積むと、泉のそばの笹の上に光を放つ三歳の童子が現れ、誉田の天皇広幡八幡麿と名乗った。童子はただちに黄金の鷹に変じて駅館川の東岸の松にとまり、その場所に鷹居社が建てられたと伝わる。
原典より
欽明天皇の二十九年、いろいろ神異があった。—— 日本伝説大系 第13巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第13巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第13巻』所収の「文化叙事伝説」全35話(福岡・大分・佐賀・長崎=北九州)を、各話の伝承地(市町村〜字レベル)とともに収める。