八つの尾を持つ大蛇と八尾大明神
どんな伝承か
松浦市志佐町では、池のほとりを通った百姓の娘が大蛇に呑まれたと語り伝える。親は供養にと人を集めて池の水を落としたが、隠れ場を失った大蛇は大木に登り、目を鏡のように光らせて激しい雨風を起こした。訴えを受けた直谷の城の山城守は、蓮ノ池から来ていた古城筑後に退治を命じる。筑後は下人と足軽を率いて池に迫り、摩利支尊天を唱えて蛇の目を射抜き、部下がとどめを刺した。長さ三丈あまり、一つの頭に八つの尾を持つ蛇であったという。のちに祟りを恐れ、骸を山に埋めて八尾大明神として祀った。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第13巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第13巻』所収の「文化叙事伝説」全35話(福岡・大分・佐賀・長崎=北九州)を、各話の伝承地(市町村〜字レベル)とともに収める。