戒名を受けた円応寺の河童
どんな伝承か
中津市の寺町に伝わる話である。円応寺の寂玄上人が河童に無常を説いたところ、三日後、岡本宗兵衛・竹本三太夫・藤本要助と名乗る河童が一族を引き連れて寺へやってきて、戒名を受けた。河童たちは境内に池を作ってもらう代わりに、寺を火事から守るようになったという。寺の瓦には水の文字が刻まれていて、近くで火事があるとこの瓦から水が吹き出して消し止める。境内には河童の墓があり、私は円応寺の門徒だと唱えれば溺れないのだと伝えられている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第13巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第13巻』所収の「文化叙事伝説」全35話(福岡・大分・佐賀・長崎=北九州)を、各話の伝承地(市町村〜字レベル)とともに収める。