振り返って村を焼いた男
どんな伝承か
豊後高田市の寺田に、りゅうご淵の話が伝わる。ある人が淵の上で大木を切っていたところ、手にした斧を淵の中へ落としてしまった。裸になって淵へ潜ると、美しい女が機を織っていた。女は斧を返し、上がるのに難儀するだろうと倭文布を渡して、地上に出たら振り返らずに淵へ投げ込めと言った。ところが男は投げ込んですぐ後ろを見た。布は大きな蛇となって水へ入り、その罪によって寺田は一村残らず焼けたという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第13巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第13巻』所収の「文化叙事伝説」全35話(福岡・大分・佐賀・長崎=北九州)を、各話の伝承地(市町村〜字レベル)とともに収める。