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鳥追舟の謡と日暮の里の考証

所在地鹿児島県薩摩川内市向田町(称名寺)
年代伝承(口承)
登場日暮殿、左近尉、花若、北の御方、長者、日暮殿の家来、日暮殿の子
出典日本伝説大系 第14巻

どんな伝承か

『薩藩名勝考』は謡曲『鳥追舟』を引いて日暮の里を考証する。謡は、薩摩国日暮殿の家来左近尉が、主人の十年余りの在京中に預かった北の御方と花若殿に田の鳥を追わせる筋で、帰国した日暮殿が左近尉を責め、花若が家を継いだと結ぶ。書はこれに按じて、日暮里は向田村の巣山の出端にあたり称名寺の境内に係る二町四方ほどの山岡で、里人が日暮殿あるいは日暮の城と呼ぶ地だとする。また平佐と隈城の境の田の間にある鳥追の森は、継母に苦しめられて川に身を投げた姉弟の屍を埋め、標に楠を植えた場所だと記す。母の里の宮里村には母有川があり、その渡し口を母有渡と呼ぶという。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

日本伝説大系 第14巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房))

『日本伝説大系 第14巻』は、熊本・宮崎・鹿児島の三県に伝わる伝説を集めた日本伝説大系の一巻である。阿蘇の大鯰や海幸山幸など神話に連なる話から、為朝・景清・人丸姫の伝承、長者や河童・狐の話、池の主や大蜘蛛退治、狩人と犬の話までを収める。各項目は口承を重んじた例話を冒頭に据え、梗概にした類話と、『肥後国誌』など近世以後の史料を原文で引く文献を続け、全体を文化叙事伝説と自然説明伝説の部に分ける。

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