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一矢で七人を貫いたイナディオンノー

所在地鹿児島県大島郡伊仙町大字面縄上面縄(ウウビャグシク)
年代伝承(口承)
登場イナディオンノー
出典日本伝説大系 第15巻

どんな伝承か

昔、イナディオンノーという大変な手ききがいた。ヲゥランという所に牛を置いていたが一頭ずつ消えるので、人が盗っているのだろうと考えた。亀津へ用があった帰りに見に行くと、目印に残しておいたアブェシャ牛がいない。爪あとをたどると、上手のノーンカという川にヒアゼが七人いた。イナディオンノーは家へ走り帰って弓を取り、破れ着物を着てカゴをかつぎ、蟹あさりを装って上って行った。牛を殺して担いでくる者たちに肉を分けてもらう振りをしながら弓を構え、七人を一本の矢で串刺しにして射殺したという。男七人女二人の九人をことごとく殺したので、以後は牛が盗られることもなくなった。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

日本伝説大系 第15巻(山下欣一・遠藤庄治・福田晃(編集執筆)・日本伝説大系(みずうみ書房))

『日本伝説大系 第15巻』は、山下欣一・遠藤庄治・福田晃が奄美・沖縄本島・沖縄先島の編集執筆を分担し、福田晃が全体をまとめた伝説集である。島々の口承伝説を、市町村の民話集や大学の口承文芸研究会の採集稿、近世の文献から集め、天地や人類の始まり、島建ての神、キジムナー、蛇婿、津波、御嶽や墓の由来などを収める。第一部「文化叙事伝説」と第二部「自然説明伝説」に分け、各話を例話・類話・文献・参考の順に並べ、類話は地域別に配列する。

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