道風が筆を埋めた高田寺の筆塚
どんな伝承か
西春日井郡勝川村大字高田寺にある瑠璃山高田寺は、行基上人が開いた千二百余年前の古寺である。本尊の薬師如来に小野道風が祈願をこめ、後に日本三名蹟といわれる書道の名人となったと伝わる。道風は「医王山」の額字と使い古した筆を寺へ納め、筆を埋めた場所を筆塚というが、今その場所は分からなくなっている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
愛知県伝説集(福田祥男・1961年(昭和36年))
『愛知県伝説集』は、福田祥男が昭和三十六年に著した愛知県の伝説集である。尾張・三河の山や海、淵や池、地蔵と観音、石や塚、城跡、地名、動物と変化、植物、祟りと怨霊などにまつわる言い伝えを、原型に忠実に再現することをめざして平易な文で語り直し、話の末に郡市名を添える。山の伝説から其の他の伝説まで十五の部に分け、あとがきでは前年に出した『愛知県伝説集・虹と黒潮』を全面的に改稿し増補したと記す。