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河童の証文を封じた蓋石

所在地福島県郡山市田村町谷田川宮ノ下
年代伝承(約六百五十年前)
登場北畠候の武将、河童、古川鉄蔵、語り手
出典郡山の伝説

どんな伝承か

田村町谷田川の字宮の下、最東南端に位置する小高い山の頂上付近に大きな石が並び、その中の一番大きな岩に、蓋をしたように石が重なっている。六百五十年ほど前、北畠候に仕えた武将が谷田川の釜渕で愛馬を洗うたび、渕に棲む河童が馬の尾や足につかまって悪戯をした。武将は機転をきかせて馬ごと河童を陸へ引き上げて捕らえ、二度と悪戯をしないという証文を書かせてから川へ戻してやった。証文は永久に保管するため寺跡の山の石に納め、誰も動かせぬよう大きな蓋をしたという。蓋を取って証文を見ると部落に災難が起こるといわれ、今も開けた者はいない。

原典より

田村町谷田川字宮の下の字名で、最東南端に位置する小高い山の頂上付近に、大きな石が並んでいる。—— 郡山の伝説(郡山市教育委員会(編)・大島建彦(監修)・ふるさとの文化財調査事業・1986年(昭和61年)) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

郡山の伝説(郡山市教育委員会(編)・大島建彦(監修)・ふるさとの文化財調査事業・1986年(昭和61年))

『郡山の伝説』は、郡山市教育委員会が大島建彦の監修を受けて昭和六十一年に編んだ伝説集である。昭和五十九年度の「ふるさとの文化財調査事業」で調査員が市内全域から採集した伝説を中心に、郷土誌などで補った話を収め、采女伝説や坂上田村麻呂・源義家・弘法大師にまつわる話が多い。『日本伝説名彙』にならって木・石岩・水・塚・坂峠山・祠堂・家村・祭礼行事の部に分け、各話に伝承地と報告者名を添え、巻頭に監修者の解説を置く。

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