出征兵が飲んだ又くる清水
どんな伝承か
阿久津に「又くる清水」と呼ばれた清水があった。昔から戦争に行くときは、また来られるように、無事で帰ってこられるようにと願って、出征する者は必ずその清水を飲んでいった。日清、日露、太平洋戦争と、出征する兵隊はみなこの水を飲んで発ったという。ところが戦争の末期になり、清水のそばに防空壕の横穴が掘られて壊されてしまい、今はあとかたもなくなっている。
原典より
阿久津に「又くる清水」と呼ばれた清水があった。—— 郡山の伝説(郡山市教育委員会(編)・大島建彦(監修)・ふるさとの文化財調査事業・1986年(昭和61年)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
郡山の伝説(郡山市教育委員会(編)・大島建彦(監修)・ふるさとの文化財調査事業・1986年(昭和61年))
『郡山の伝説』は、郡山市教育委員会が大島建彦の監修を受けて昭和六十一年に編んだ伝説集である。昭和五十九年度の「ふるさとの文化財調査事業」で調査員が市内全域から採集した伝説を中心に、郷土誌などで補った話を収め、采女伝説や坂上田村麻呂・源義家・弘法大師にまつわる話が多い。『日本伝説名彙』にならって木・石岩・水・塚・坂峠山・祠堂・家村・祭礼行事の部に分け、各話に伝承地と報告者名を添え、巻頭に監修者の解説を置く。