トップ > 山梨県の伝承 > 韮崎市

津嶋神社の木瓜紋ときゅうりの禁忌

所在地山梨県韮崎市穴山町夏目(津嶋神社)
年代永禄年間
登場守屋氏一族、穴山村誌の記録者
出典韮崎市の民話伝説

どんな伝承か

穴山町夏目の部落は水害が甚だしく、ことに永禄年間の被害は著しかった。池溝は埋もれ堤防は破壊され、雨季になれば諸川が氾濫して田園を押し流し、その上に疫病が流行して死者が続出した。そこで疫病の神である津嶋の神霊を分霊し、夏目部落の疫病除けの神として社を設けて祀った。夏目津嶋神社の紋章は木瓜で、これが木瓜を輪切りにした断面に似ているため、氏子がこれを食べるのは恐れがあるとか、瓜類は疫病を誘引するとか、神様の足に瓜のつるがからまって眼を痛めたとか、さまざまに伝えられて胡瓜を栽培しなかった。穴山の守屋氏一族は今も胡麻を栽培せず、同様の伝えがあるという。

原典より

夏目部落字茨木の水害は甚だしく特に永禄年間の水害いちじるしく、池溝は埋もれ堤防は破かいし、年々雨季に到れば諸川はんらん田園を押流し、其の上疫病流行死者続出村民の難渋は筆舌に尽し得ない程であった。—— 韮崎市の民話伝説(韮崎市教育委員会・1967年(昭和42年)) より引用
地図で位置を見る

※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

韮崎市の民話伝説(韮崎市教育委員会・1967年(昭和42年))

『韮崎市の民話伝説』は、韮崎市教育委員会が昭和四十二年に発行した民話・伝説集である。韮崎・円野・中田・穴山・藤井・神山・穂坂・清哲・旭・大草・竜岡の十一町で民俗資料調査員が集めた百六十八話を収め、武田信玄・勝頼や鎮西八郎為朝、弘法大師の話、山の神のたたりや化かされた話などに話者名や『裏見寒話』などの出典を添える。巻頭に昔話と伝説の解説を置き、本文を木・石・水・塚・坂峠・山・谷沢・屋敷跡城址・祠堂・その他の十部に分ける。

種別から探す

きゅうり津島神社疫病作物禁忌疫病除け水害

韮崎市の伝承

同じ種別の伝承

同じ文献『韮崎市の民話伝説』の伝承