十九首=将門と従士十九人の首塚
どんな伝承か
静岡県掛川市に十九首という字がある。この地は、平将門以下十九人の従士の首を埋めた処であると伝えられ、それが地名の由来になったという。将門の首や、その郎党の首を葬ったとする塚の伝承は関東から東海にかけて各地に点在するが、掛川のこの地名もそのひとつに数えられている。榛村純一氏の談として書き留められた伝承である。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
将門伝説——民衆の心に生きる英雄(梶原正昭・矢代和夫・1966年(昭和41年))
『将門伝説——民衆の心に生きる英雄』は、梶原正昭と矢代和夫が一九六六年に著した平将門の伝説の研究書である。茨城県岩井町をはじめ各地の伝説地の踏査と、縁起・古記録・地誌をもとに、将門の怨霊と調伏、七人の影武者、子の良門や娘の如蔵尼、寵妃桔梗ら落人の行方、後裔を名告る家々、伝説の伝播と文芸化をたどる。序章と三篇からなり、巻末に青森県から鳥取県までの伝説分布と、寺社縁起など関係文献の抄録を附録として付す。