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頼朝の洞窟隠れ

所在地神奈川県足柄下郡湯河原町杉山
年代治承四年(1180)
登場源頼朝、土肥実平、梶原景時、大庭景親、千葉常胤、頼朝が頼ろうとした下総の豪族
出典神奈川の史実と伝説

どんな伝承か

石橋山に敗れた翌日、一帯の山で残党狩りが始まった。頼朝や北条親子はいまの湯河原町杉山まで落ちのびたが、大庭勢の追撃はゆるまない。固まっていては見つかるというので、頼朝は土肥実平以下八人に守られ、遠く千葉常胤を頼って落ちる約束を決めて北条親子と別れた。そこへ落武者狩りが沢伝いに近づく物音が聞こえ、頼朝らはとっさに倒れた大木の大きな洞に身を隠した。洞の入口で足音がとまり、大庭景親らしい声が「どうだ梶原、その中あたりがあやしいぞ」と言うとともに、若武者の顔が中をのぞき込んだ。頼朝と目が合ったが、若武者は手まねで頼朝を制すると外へ出て、誰も隠れていないと報告した。頼朝は梶原景時に救われたのである。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

神奈川の史実と伝説(小森良章・昭和五十年(1975)刊)

小森良章『神奈川の史実と伝説』(昭和50年=1975刊)を、史実につながる伝説十一篇を節単位で全59事例として収録。

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