吉良頼康の妾常盤の塚
どんな伝承か
世田谷城主の吉良頼康に仕えた妾の常盤は、ほかの妾たちのせいで、身ごもったまま命を絶たれたという。その亡骸を納めた場所が上馬に残る常盤塚で、塚の上には常盤の松と呼ばれる木が植えられている。難を招いた十二人の妾はのちに死刑に処せられ、以後その塚と常盤塚とを合わせて十三塚と数えるようになった。『旅と伝説』三ノ五と『新修世田谷区史』が伝える。
原典より
世田谷区上馬に、常盤塚というものがある。—— 武蔵の伝説(大島建彦/渡辺千佳子・日本の伝説・1976年(昭和51年)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
武蔵の伝説(大島建彦/渡辺千佳子・日本の伝説・1976年(昭和51年))
『武蔵の伝説』は、大島建彦と渡辺千佳子が昭和五十一年に著した伝説集である。埼玉県・東京都と神奈川県の一部にあたる旧武蔵国の伝説を、地誌・紀行・社寺縁起・区市史や『埼玉県伝説集成』などの文献と土地の口碑から集め、項目ごとに出典を添える。『日本伝説名彙』の六部門に家・村と祭礼・行事を加えた八部に分け、巻頭の「はじめに」で伝説の分類の方法を論じている。