殺された娘を弔う十七ヶ坂
どんな伝承か
中目黒の馬喰坂の上から東へ一町ほど行った先にある坂。明暦年間に建てられた供養塔が残っている。口碑によれば、この坂で十七歳の娘が殺され、それを哀れんだ里人が塔を建てて供養したことから、十七ヶ坂と呼ぶようになったという。『目黒区大観』が伝える目黒区の話である。
原典より
目黒区中目黒の馬喰坂上より東へ一町(約一一〇メートル)ほど行ったところに、十七ヶ坂がある。—— 武蔵の伝説(大島建彦/渡辺千佳子・日本の伝説・1976年(昭和51年)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
武蔵の伝説(大島建彦/渡辺千佳子・日本の伝説・1976年(昭和51年))
『武蔵の伝説』は、大島建彦と渡辺千佳子が昭和五十一年に著した伝説集である。埼玉県・東京都と神奈川県の一部にあたる旧武蔵国の伝説を、地誌・紀行・社寺縁起・区市史や『埼玉県伝説集成』などの文献と土地の口碑から集め、項目ごとに出典を添える。『日本伝説名彙』の六部門に家・村と祭礼・行事を加えた八部に分け、巻頭の「はじめに」で伝説の分類の方法を論じている。