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馬糞のボタ餅(その一)

所在地埼玉県秩父郡東秩父村
年代伝承
登場関口児玉之輔、出典『外秩父槻川村郷土誌』の著者
出典埼玉県伝説集成——分類と解説 上
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どんな伝承か

秩父郡東秩父村、旧槻川村に伝わる話だという。ある人が夜道を歩いていると、狐が重箱に馬糞を詰めているのを見つけた。妙なことをするものだと木陰に隠れて見ていると、狐はやがて重箱を風呂敷に包み、木の葉を頭にのせて女の姿に化け、村の方へ出かけて行った。彼は気づかれないよう後をつけていくと、狐は一軒の農家に入り込んだ。戸の隙間からのぞくと、家の者が狐からもらったぼた餅をおしいただき、いままさに口にしようとしていた。彼は驚いて馬の糞だ、食うなと叫んだ。そのときにはすでに夜も白々と明けていた。通りかかった人に声をかけられて正気に戻ってみると、自分は肥溜小屋をのぞきこんでいたのだったという。

原典より

ある人が夜道を行くと、狐が重箱に馬糞をつめている。—— 埼玉県伝説集成——分類と解説 上(韮塚一三郎・埼玉県伝説集成・昭和40年代刊(上巻)) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

埼玉県伝説集成——分類と解説 上(韮塚一三郎・埼玉県伝説集成・昭和40年代刊(上巻))

韮塚一三郎『埼玉県伝説集成——分類と解説 上』を全487話・伝説(土地別の異伝)単位で収録(巻中の<解説>・[参考]・和歌・注は本文に内包)。

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