道灌が衣を掛けた岩槻城の松
どんな伝承か
岩槻市(現さいたま市岩槻区)の岩槻城趾に、衣掛松と呼ばれる松があった。太田道灌が岩槻城を築いたときに植えた松だという。道灌はその後江戸城に移ったが、再び岩槻城を訪れると、この松が見事に育っていたので、喜んで衣を掛けたと伝えられる。『新編武蔵風土記稿』巻二二七に見え、資料は岩槻市末田の尾島清氏の提供による。
原典より
太田道灌が岩槻城を築いたとき植えた松という。—— 埼玉県伝説集成——分類と解説 上(韮塚一三郎・埼玉県伝説集成) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
埼玉県伝説集成——分類と解説 上(韮塚一三郎・埼玉県伝説集成)
『埼玉県伝説集成――分類と解説 上』は、韮塚一三郎が埼玉県内の伝説を類型ごとに集めて編んだ伝説集の上巻である。片目の魚、化かす狐や狸、松・杉などの樹木、石や岩、ダイダラ坊と山、清水・渕・池・井戸にまつわる県内各地の伝説を、郷土誌や地誌、『埼玉史談』などの文献と、地元の資料提供者や話者の報告から採って収める。各話に所在地と出典を添え、話型ごとに〈解説〉を置いて全国の類例と信仰の背景を論じ、[参考]文献を挙げる。