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峯の犬懸松と黄昏の黒い影

所在地埼玉県比企郡ときがわ町大字大附峯(犬懸松)
年代伝承
登場—
出典埼玉県伝説集成——分類と解説 上

どんな伝承か

比企郡都幾川村大附の峯は、もとは三戸しかない小さな集落だった。ある日の夕方、母親が泣きやまない子どもを持て余し、「そんなに泣くと山の天狗にやるぞ」と言って「オーイ」と呼んだところ、「オーイ」と返事があり、夕闇の中に黒い影が現れた。驚いた母親は、この子ではなく、そこにいる犬をやると言い直した。すると犬の姿はたちまち消え、翌朝には皮を剥がれた赤裸の犬が松の木に懸かっていたという。この松が犬懸松である。

原典より

峯はもとは、僅かに三戸しかない部落であった。—— 埼玉県伝説集成——分類と解説 上(韮塚一三郎・埼玉県伝説集成) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

埼玉県伝説集成——分類と解説 上(韮塚一三郎・埼玉県伝説集成)

『埼玉県伝説集成――分類と解説 上』は、韮塚一三郎が埼玉県内の伝説を類型ごとに集めて編んだ伝説集の上巻である。片目の魚、化かす狐や狸、松・杉などの樹木、石や岩、ダイダラ坊と山、清水・渕・池・井戸にまつわる県内各地の伝説を、郷土誌や地誌、『埼玉史談』などの文献と、地元の資料提供者や話者の報告から採って収める。各話に所在地と出典を添え、話型ごとに〈解説〉を置いて全国の類例と信仰の背景を論じ、[参考]文献を挙げる。

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