二又に聳える大倭神社の相生杉
どんな伝承か
大宮市三橋の大倭神社の境内に相生杉がある。樹齢はほぼ六百年で、氏子はこれを御神木として敬い重んじている。樹幹は地上十メートル足らずのところから二又に分かれているが、兄弟の区別なく亭々とそびえ、その両立する鉾杉は一里も遠くから望むことができる。目通り周囲六メートル二七、樹高三三メートル。昭和三十四年に市指定天然記念物となった。
原典より
氷川神社本殿の背後にあった老杉で、樹根から約六メートルのところからわかれて二幹となり、蔚然として奇容雅態があった。—— 埼玉県伝説集成——分類と解説 上(韮塚一三郎・埼玉県伝説集成) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
埼玉県伝説集成——分類と解説 上(韮塚一三郎・埼玉県伝説集成)
『埼玉県伝説集成――分類と解説 上』は、韮塚一三郎が埼玉県内の伝説を類型ごとに集めて編んだ伝説集の上巻である。片目の魚、化かす狐や狸、松・杉などの樹木、石や岩、ダイダラ坊と山、清水・渕・池・井戸にまつわる県内各地の伝説を、郷土誌や地誌、『埼玉史談』などの文献と、地元の資料提供者や話者の報告から採って収める。各話に所在地と出典を添え、話型ごとに〈解説〉を置いて全国の類例と信仰の背景を論じ、[参考]文献を挙げる。