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無理殿様の蜻蛉が化した日月神社の寄生木

所在地埼玉県所沢市大字北秋津(日月神社)
年代伝承
登場無理殿様
出典埼玉県伝説集成——分類と解説 上

どんな伝承か

所沢の北秋津にある日月神社の神木は、目通り二丈八尺もある欅の老木で、その枝の股から榎の寄生木が生えて枝葉を広げていた。この神木には次の伝説がある。昔、秋津に無理ばかり言う殿様がいて、家来に、空を飛ぶ蜻蛉を自分の年の数だけ捕まえてこいと命じた。家来が必死に捕まえたが一匹足りない。怒った殿様は蜻蛉を握りつぶして日月大明神の祠に行き、神木の股に投げつけて、本当に神の力があるならこの蜻蛉の塊を別の木にしてみせろ、できなければ祠を壊すと叫んだ。すると言い終わらぬうちに欅の股から榎が生え出した。同時に殿様は口がきけなくなり、二度と無理を言えなくなったという。祠の東北に館の跡と伝える場所がある。

原典より

日月神社の神木に目通二丈八尺に及ぶ大老欅(槻)がある。—— 埼玉県伝説集成——分類と解説 上(韮塚一三郎・埼玉県伝説集成) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

埼玉県伝説集成——分類と解説 上(韮塚一三郎・埼玉県伝説集成)

『埼玉県伝説集成――分類と解説 上』は、韮塚一三郎が埼玉県内の伝説を類型ごとに集めて編んだ伝説集の上巻である。片目の魚、化かす狐や狸、松・杉などの樹木、石や岩、ダイダラ坊と山、清水・渕・池・井戸にまつわる県内各地の伝説を、郷土誌や地誌、『埼玉史談』などの文献と、地元の資料提供者や話者の報告から採って収める。各話に所在地と出典を添え、話型ごとに〈解説〉を置いて全国の類例と信仰の背景を論じ、[参考]文献を挙げる。

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蜻蛉神木槻榎

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