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道灌が三貫文を与えた清水

所在地埼玉県さいたま市北区奈良町瀬戸(三貫清水)
年代太田道灌の時代(室町)
登場太田道灌、沼野健吉、話者
出典埼玉県伝説集成——分類と解説 上

どんな伝承か

大宮の奈良にある三貫清水は、昔太田道灌の知行所で、道灌が来るたびにこの清水で茶を点てて出したところ、たいそううまいと三貫文を茶代に与えたのが名の由来という。『大宮市史』によれば、湧き水は奈良町の北高校の南、雑木林に覆われた崖ぶちにあり、以前は崖の上の道を通ると水音が聞こえたが、今は水位が下がってにじみ出る程度になった。道灌が狩りに来たとき土地の人が茶を出して褒美をもらったとも、逆に村人の大切な清水に悪戯者が小便をして三貫文の過料を取られたのが由来だともいう。

原典より

昔、太田道灌の知行所で、来る度毎にこの清水で、お茶をたてて出したところ、とてもうまいといって、三貫文を茶代として与えたのでその名があるという。—— 埼玉県伝説集成——分類と解説 上(韮塚一三郎・埼玉県伝説集成) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

埼玉県伝説集成——分類と解説 上(韮塚一三郎・埼玉県伝説集成)

『埼玉県伝説集成――分類と解説 上』は、韮塚一三郎が埼玉県内の伝説を類型ごとに集めて編んだ伝説集の上巻である。片目の魚、化かす狐や狸、松・杉などの樹木、石や岩、ダイダラ坊と山、清水・渕・池・井戸にまつわる県内各地の伝説を、郷土誌や地誌、『埼玉史談』などの文献と、地元の資料提供者や話者の報告から採って収める。各話に所在地と出典を添え、話型ごとに〈解説〉を置いて全国の類例と信仰の背景を論じ、[参考]文献を挙げる。

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太田道灌茶湧き水小便

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