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芋坂の強欲な百姓と飼い猫の報い

所在地東京都台東区根岸(芋坂)
年代文政頃
登場強欲な百姓元右衛門、伊五平、娘お元
出典江戸傳説

どんな伝承か

文政のころ、根岸の芋坂あたりに元右衛門という強欲な百姓がいた。隣村金杉村の伊五平が字を読めないのをよいことに、五両の証文を五十両に書き換えて全財産を奪う。伊五平は長年飼った猫に事の次第を語り聞かせ、金を添えて檀那寺の和尚に託したうえで首を吊った。やがて元右衛門は野良で猫に手を噛まれ、医者からの帰り道に車坂の高巌寺前で狸に化かされて大溝へ落ち、その傷がもとで年の暮れに死ぬ。残された娘のお元も見知らぬ猫につきまとわれ、猫を捨てに出たきり戻らず、五日後、上野の御霊屋裏の竹藪で食い殺された姿で見つかった。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

江戸傳説(佐藤隆三)

『江戸傳説』は、佐藤隆三が著した江戸と東京の伝説集である。将門の首塚、番町皿屋敷、お玉ヶ池、置てけ堀、縁切榎、矢口渡など、市中と近郊の塚・池・坂・井戸・寺社にまつわる由来譚や、化け狐・猫又の怪異を、『江戸名所図会』『将門記』などの記録を引きつつ語る。目次に四十の項を番号順に並べ、口絵の図絵と目次番号に対応した伝説分布図を添え、巻末に資料参考書目を付す。

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