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朱塗りの膳椀を貸した大池の主

所在地長野県下伊那郡大鹿村大字鹿塩笹山(大池)
年代伝承(口承)
登場(類話)
出典信州七不思議

どんな伝承か

鹿塩の七不思議の二つ目。鹿塩の笹山の山腹に大池という池があり、青黒い水をたたえて神秘的な姿を見せている。池の主は大蛇だったという。器が足りないとき、前夜に池の端で膳と椀を何人分お貸しくださいと頼むと、翌朝には朱塗りの膳椀がそろっていた。村人は人寄せのたびに借りては礼を言って返したが、ある時、客が珍しがって一つ持ち帰り、数が欠けた。詫びて返しても膳椀は沈まず、以後はいくら頼んでも貸してくれなくなった。この池から白い駒が躍り出て高い峰へ飛んだことから、駒ヶ池とも呼ばれる。

原典より

里の人が、客寄せなどで器物が足りないとき、前夜池の端に立って「膳碗何人前お貸し下さい」と頼むと、翌朝ちゃんと注文通りの朱膳朱碗が揃っていた。—— 信州七不思議(降幡利治・1984年(昭和59年)) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

信州七不思議(降幡利治・1984年(昭和59年))

『信州七不思議』は、降幡利治が昭和五十九年に著した信州各地の七不思議を集めた本である。諏訪大社上社と下社の御神渡りや筒粥に始まり、松原湖、生島足島神社、川中島古戦場、志賀高原、浄光寺、雲上寺、立石など県内各地に伝わる七不思議を、町村誌などの資料と聞き取りをもとに記す。各地の七つの事柄を箇条に掲げて関わる社寺や史跡の解説を添えるガイド風の構成で、序では越後の人が信州人の気質を評した七不思議を紹介する。

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