晴天でも絶えない宝殿の雫
どんな伝承か
諏訪大社上社の七不思議の七つ目。萱葺きの宝殿では、毎日午の刻、つまり昼の十二時になると決まって雫がしたたり落ちる。晴れの日がどれほど続いても、この雫が途絶えたことは一度もないという。土地の人々はこれを社殿の雨と呼び、宝殿の下にある天流の水舎こそが天竜川の源になっているのだと伝えている。
原典より
諏訪神社の萱葺の宝殿で、毎日午の刻(昼十二時)になるときまって雫が落ちる。—— 信州七不思議(降幡利治・1984年(昭和59年)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
信州七不思議(降幡利治・1984年(昭和59年))
『信州七不思議』は、降幡利治が昭和五十九年に著した信州各地の七不思議を集めた本である。諏訪大社上社と下社の御神渡りや筒粥に始まり、松原湖、生島足島神社、川中島古戦場、志賀高原、浄光寺、雲上寺、立石など県内各地に伝わる七不思議を、町村誌などの資料と聞き取りをもとに記す。各地の七つの事柄を箇条に掲げて関わる社寺や史跡の解説を添えるガイド風の構成で、序では越後の人が信州人の気質を評した七不思議を紹介する。