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弘法大師を拒んだ老婆と沓掛の石芋

所在地長野県小県郡青木村大字沓掛小倉
登場弘法大師、芋を乞うた旅の僧
出典信州七不思議

どんな伝承か

小県の七不思議の三つ目。諸国をめぐっていた弘法大師が、小県郡青木村沓掛の小倉のあたりを通ったときの話である。一人の老婆が小川で芋を洗っていたので、腹をすかせた大師が少し分けてほしいと頼んだ。ところが土地で欲深と評判のこの老婆は、堅くて食べられない芋だと言って断った。大師はそれならまるで石のようだとつぶやいて去った。老婆が家で芋をふかしてみると、どれも石のように堅くて食べられない。以来この地方の芋はみな石のようになり、とうとう芋を作らなくなったという。

原典より

それからこの地方でできる芋はみな石のようになり、遂には芋をつくらなくなった。—— 信州七不思議(降幡利治・1984年(昭和59年)) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

信州七不思議(降幡利治・1984年(昭和59年))

『信州七不思議』は、降幡利治が昭和五十九年に著した信州各地の七不思議を集めた本である。諏訪大社上社と下社の御神渡りや筒粥に始まり、松原湖、生島足島神社、川中島古戦場、志賀高原、浄光寺、雲上寺、立石など県内各地に伝わる七不思議を、町村誌などの資料と聞き取りをもとに記す。各地の七つの事柄を箇条に掲げて関わる社寺や史跡の解説を添えるガイド風の構成で、序では越後の人が信州人の気質を評した七不思議を紹介する。

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