貫の羽根山様(斬首された僧)
どんな伝承か
小倉南区貫の横沼と今吉では、屋敷神を羽根山(埴山)様と呼び、今吉では十二月八日に祭りを行っている。昔、羽根山権左衛門という人が僧侶となって経文を持ち帰ったが、お上のとがめを受けて斬首された。村の人たちはこの僧を屋敷神としてまつるようになったと伝えられる。この僧の経文と朱塗りの石棺は、太平洋戦争後の耕地整理のとき、一本松の下から見つかったといわれている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
北九州市史 民俗(北九州市・北九州市史)
『北九州市史 民俗』は、北九州市が編んだ市史の民俗編である。ここに収めるのはその第三編「信仰伝承」第一章「信仰」の第二節以降で、門司・小倉・若松・八幡・戸畑の各区に伝わる聖地と忌地、神仏信仰、神事と法会、巡礼、巫者・祈禱師、信仰集団、狐憑きや犬神などの憑霊・霊異現象を記す。節ごとに地区と地名を挙げて事例を並べる編み方で、祟る石や産女石、落人の墓なども忌地の項に見える。