事例9:一月二十六日はほうそう神様の
どんな伝承か
千葉県市川市では毎年1月26日が疱瘡神の祭日とされている。宅地内の小祠に赤い幣や赤飯、餅を供えるが、疱瘡は小さい方が良いという信仰から餅はできるだけ小さくする。かつての祠は周囲を赤く塗り赤い鳥居を備えていたが、2年前に立て替えられた。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
厄除け――日本人の霊魂観(佐々木勝・民俗学・厄除け信仰・1988年(昭和63年))
『厄除け――日本人の霊魂観』は、佐々木勝が昭和六十三年に著した民俗信仰の論考集である。鬼・悪魔・疱瘡神・一つ目小僧など災いをもたらす神霊を「厄神」と総称し、その来訪を防ぐ呪術と祀り上げる祭祀を、著者の民俗調査と各地の採訪記録の事例から説く。禁忌と呪術、百鬼夜行と目籠、鬼の宿と笹神様、厄年と年祝い、正月行事と司祭者など八章からなり、五章は書き下ろしで、章ごとに注を付す。