事例12:疱瘡がよくつくように山あげと
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どんな伝承か
山梨県西山梨郡千代田村では、疱瘡(天然痘)の発症を願う民間療法として「山あげ」と呼ばれる儀式が行われていた。生団子や鼠の糞、小豆を便所の神に供えたり、米粉で団子を作って疱瘡の痂のように見せて夷様に供えたりした。その後、供えたものを家族全員で分けて食べることで、疱瘡への罹患を促すと信じられていた。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
厄除け――日本人の霊魂観(佐々木勝・民俗学・厄除け信仰・昭和(1988))
民俗学者・佐々木勝が全国の民俗調査をもとに厄除け・厄払いの習俗を日本人の霊魂観から論じた研究書(昭和六十三年)。祖霊信仰・霊魂信仰・厄神信仰を背景に、防塞系呪術(防御型・鎮送型・攻撃型・潔斎型)と祭祀系呪術(供物型・奉迎型)に呪術を類型化する。本文は〔事例〕番号付きで全国各地の具体的習俗を多数収める。
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