馬島の屋敷稲荷と裏山の観音像
どんな伝承か
小倉北区馬島の西田英昭宅では、屋敷神として稲荷神をまつり、毎日シバと燈明をあげ、正月には輪飾りをする。昔は親族を招いて祭りもしていたが、今は行われていない。また吉田秀吉宅では、裏山の頂上近くに弘法大師の立像と十三体の観音像をまつっている。これは秀吉の父親が病気がちであったため、叔父の石工に頼んで彫ってもらったものだという。馬島の各家には必ず神棚があり、皇大神・氏神のほか、恵比須神をまつっている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
北九州市史 民俗(北九州市・北九州市史)
『北九州市史 民俗』は、北九州市が編んだ市史の民俗編である。ここに収めるのはその第三編「信仰伝承」第一章「信仰」の第二節以降で、門司・小倉・若松・八幡・戸畑の各区に伝わる聖地と忌地、神仏信仰、神事と法会、巡礼、巫者・祈禱師、信仰集団、狐憑きや犬神などの憑霊・霊異現象を記す。節ごとに地区と地名を挙げて事例を並べる編み方で、祟る石や産女石、落人の墓なども忌地の項に見える。