遺骨で造った海蔵庵の白骨阿弥陀仏
どんな伝承か
八幡西区田町にある浄土宗海蔵庵の本尊阿弥陀仏座像は、聖武天皇の天平年中に行基が作ったものと伝えられ、安産・災難除けの仏像とされている。また同じ寺の境内にあるもう一体の阿弥陀仏座像は、黒崎の火葬場ができて以来、明治十四年から大正十年までのあいだに出た二千九百余人の遺骨で作られたもので、白骨阿弥陀仏とも称されている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
北九州市史 民俗(北九州市・北九州市史)
『北九州市史 民俗』は、北九州市が編んだ市史の民俗編である。ここに収めるのはその第三編「信仰伝承」第一章「信仰」の第二節以降で、門司・小倉・若松・八幡・戸畑の各区に伝わる聖地と忌地、神仏信仰、神事と法会、巡礼、巫者・祈禱師、信仰集団、狐憑きや犬神などの憑霊・霊異現象を記す。節ごとに地区と地名を挙げて事例を並べる編み方で、祟る石や産女石、落人の墓なども忌地の項に見える。