戸脇神社の筑前御殿神楽
どんな伝承か
乙丸の戸脇神社は十月八日と九日が祭礼で、八日の夜に筑前御殿神楽が奉納される。江戸時代から伝わるとされ、もとは遠賀郡一帯で秋の実りを神に感謝するために広く舞われたものだという。いまは若松区、八幡の東西両区、戸畑区、中間市の十二社に受け継がれ、この一帯の神職十人が社から社へと巡って舞う。猿田彦をはじめさまざまな面をつけた舞手が、笛と太鼓だけを伴奏に二時間ほどかけて九番を演じ、最後に湯立神楽で締めくくる。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
北九州市史 民俗(北九州市・北九州市史)
『北九州市史 民俗』は、北九州市が編んだ市史の民俗編である。ここに収めるのはその第三編「信仰伝承」第一章「信仰」の第二節以降で、門司・小倉・若松・八幡・戸畑の各区に伝わる聖地と忌地、神仏信仰、神事と法会、巡礼、巫者・祈禱師、信仰集団、狐憑きや犬神などの憑霊・霊異現象を記す。節ごとに地区と地名を挙げて事例を並べる編み方で、祟る石や産女石、落人の墓なども忌地の項に見える。