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安産御礼に始まる二宮神社の九社大祭

所在地千葉県船橋市三山(二宮神社)
年代文安二年
登場馬加康胤、幕張の城主
出典房総の伝説

どんな伝承か

船橋市三山町の二宮神社では丑年と未年に大祭が行われ、近隣四市から九社の神輿が集まる。日取りは湯立の神事で決める。初日は各社で神輿に御魂移しをし、子安神社の神輿には妊婦の腹帯を表すという晒木綿を巻く。二日目は九社が順に二宮神社へ参詣し、深夜には二宮・子安・子守・三代王の四社が千葉市幕張の浜へ出て磯出式を行う。竹矢来の中の秘儀で、男女の稚児が産湯の盥の中で蛤を取り交わすという。起こりは文安二年、幕張城主の馬加康胤が、懐妊して十一か月経っても生まれない奥方のため四社の神主に幕張の磯辺で産屋の古式による安産祈禱をさせたところ男子が生まれ、御礼の祭りを営んだことに始まると伝えられる。

原典より

船橋市三山町に鎮座する二宮神社の大祭は、丑年と未年に行われるが、同社をはじめ、八王子神社(船橋市)・大原神社・菊田神社(ともに習志野市)・高津比咩神社・時平神社(ともに八千代市)子安神社・三代王神社・子守神社(以上、千葉…—— 房総の伝説(平野馨) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

房総の伝説(平野馨)

『房総の伝説』は、平野馨が安房・上総・下総の旧三国、ほぼ今の千葉県に伝わる伝説を選んで編んだ資料集である。ホトトギスやワラビの由来、片葉の芦や頼朝の箸の杉、弘法の井戸、将門や八幡太郎の話、坂戸神社の人身御供、証誠寺の狸など、動植物・石・池・地名・家・祭りにまつわる伝説を市町村名を添えて記す。はしがきに示す自然伝説・歴史伝説・信仰伝説の三部に分け、解説や論評を加えずに書き連ね、似た話のある土地も併せて挙げる。

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