海神村の石芋の話
どんな伝承か
原木の先の方に海神という所がある。そこへ旅の坊さんが来て「おいもを施してくれ」と乞うたところ、その家の婆さんは「いくらそこで待っても石いもだから柔らかくならない」と断った。すると坊さんは家の軒下で何やら拝んでいたという。そして婆さんが言ったとおり、二時間蒸かしても芋は柔らかくならなかった。腹を立てた婆さんが井戸端の流しの際に捨てたところ、その芋の芽が昭和の初め頃まで出ていたという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
市川の伝承民話 第1集(市川民話の会・市川の伝承民話・昭和55年頃刊)
市川民話の会編『市川の伝承民話 第1集』を全206話・伝説(1見出し=1話)単位で収録(緒言・序・名義・解説・和歌・注は除外/内包)。所在地(郡村区・社寺)を付して集成。