狐に化かされた話 (3)
どんな伝承か
語り手の伊藤儀一郎が小学校に入学したころの実体験だという。お月さまは東から出るのが当たり前なのに、丸い月のように大きく明るい玉が、南の方からすーっと上ってきた。それを見てすっかりびっくりしてしまい、子供のことだから慌てて家のなかへ駆け込み、家の者に話したところ、「それは、お前、狐っ火だっぺ」と教えられたことがある、と語る。
原典より
国分新田(いまの北国分)なんかで、祝いごとに招ばれて、帰りにみやげなんかもらって、いっぱいきげんで練兵場のあたりをふらふら歩いてくると、よく狐に化かされたという話は聞きましたね。—— 市川の伝承民話 第1集(市川民話の会・市川の伝承民話・昭和55年頃刊) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
市川の伝承民話 第1集(市川民話の会・市川の伝承民話・昭和55年頃刊)
市川民話の会編『市川の伝承民話 第1集』を全206話・伝説(1見出し=1話)単位で収録(緒言・序・名義・解説・和歌・注は除外/内包)。所在地(郡村区・社寺)を付して集成。