出産の危機で自分の体を見下ろした体験
どんな伝承か
千葉県船橋市の近常扶加恵さんは、二十五年ほど前、第二子を出産する際に胎盤がうまく出ず剥離術を受けたが、出血が止まらず呼吸困難におちいった。そのとき体中の骨と筋肉がバラバラにはがれ、関節も外れたようになって体が全く動かなくなったという。気がつくと、自分は下にある自分の体の五、六十センチ上に浮いていた。自分の体はまるで死体のように見え、周囲の人がひどく小さく漠然と見えたが、やがて意識を取り戻すと輸血がなされていたという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
臨死体験(立花隆)(立花隆・臨死体験・ノンフィクション)
『臨死体験(立花隆)』は、立花隆が著したノンフィクションである。一九九一年三月放送のNHKスペシャルのための取材を出発点に、日本と欧米の体験者の証言、キュブラー・ロスやムーディら研究者への聞き取り、「文藝春秋」連載中に寄せられた体験談を収める。体外離脱、光の体験、文化による体験の差、感覚遮断や脳の仕組みを章ごとに論じ、末尾で現実体験説と脳内現象説を比べたうえで、著者は基本的に脳内現象説に立つと述べる。