ウの字を食べる土用のうどん祭り
どんな伝承か
井手浦の田代組では、七月の土用にうどん祭りを営む。膳にはうどんと飯のほか、吸い物と取り肴五品が並び、酒は三升を用意する。費用は各戸が小麦一升ずつ持ち寄ってまかなう。土用にウナギを食べれば夏負けしないというものの、そう都合よくは手に入らないので、頭にウの字が付くウリや梅干し、うどんを口にして験をかついだのだという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
北九州市史 民俗(北九州市・北九州市史)
『北九州市史 民俗』は、北九州市が編んだ市史の民俗編である。ここに収めるのはその第三編「信仰伝承」第一章「信仰」の第二節以降で、門司・小倉・若松・八幡・戸畑の各区に伝わる聖地と忌地、神仏信仰、神事と法会、巡礼、巫者・祈禱師、信仰集団、狐憑きや犬神などの憑霊・霊異現象を記す。節ごとに地区と地名を挙げて事例を並べる編み方で、祟る石や産女石、落人の墓なども忌地の項に見える。