大蛇のたたり
どんな伝承か
秩父郡東秩父村の白石に伝わる話。昔、白石の上に沼があり、主の大蛇がいた。あるとき某が火縄銃でこれを撃ち殺した。そのため某の子孫には、背中や腋の下にうろこのようなあざがあり、毛の生えた子が生まれるという。また、白石の沼と粥煮田の沼の間を沼の主の蛇が往復していたのを鉄砲撃ちが撃ち殺し、その家ではたたりでこけらの生えた子が生まれたとも伝える。さらに、白石の大沼に住む大蛇が時々人に害をなすので猟師が銃殺したところ、大蛇の死とともに大沼の堤が崩れ、その報いで猟師の子には腋の下にうろこがあったともいう。
原典より
昔、白石の上に沼があり、主の大蛇がいたという。—— 埼玉県伝説集成——分類と解説 中(韮塚一三郎・埼玉県伝説集成・昭和40年代刊(中巻・歴史伝説)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
埼玉県伝説集成——分類と解説 中(韮塚一三郎・埼玉県伝説集成・昭和40年代刊(中巻・歴史伝説))
韮塚一三郎『埼玉県伝説集成——分類と解説 中』(歴史伝説の巻)を全608話・伝説(土地別の異伝)単位で収録(<解説>・[参考]・和歌・注は本文に内包)。埼玉県下の歴史伝説(塚・城址・古戦場・武将〈新田義貞・畠山重忠・太田道灌ら〉・史跡・寺社縁起等)を、所在地(市町村・字・社寺)と出典(新編武蔵風土記稿・各市町村史等)を付して体系的に集成した中巻。