経塚と呼ばれた三十三の塚
どんな伝承か
鴻巣市鴻巣について、福島東雄の『武蔵鑑』は次のように書き留めている。鴻巣から見て東南の方角に、三十三の塚が並んでいる。それが敵方の塚なのか味方の塚なのかは誰も知らないが、土地の人々はこれらをまとめて経塚と呼び習わしているという。
原典より
『武蔵鑑』は次のように記している。「鴻巣東南ノ方三十三塚アリ。何敵味方ノ塚ト云ファ知ラス。土人夫ヲハ経塚ト唱フ」—— 埼玉県伝説集成——分類と解説 中(韮塚一三郎・埼玉県伝説集成) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
埼玉県伝説集成——分類と解説 中(韮塚一三郎・埼玉県伝説集成)
『埼玉県伝説集成——分類と解説 中』は、韮塚一三郎が編んだ埼玉県の伝説集の中巻で、上中下三巻のうち歴史伝説を収める。地名・屋敷・家系・聖地・城や堤や橋・神仏・神体と宝物・偉業・事件と紛争の九章に分け、県内各地の伝説を『新篇武蔵風土記稿』などの文献と土地の人からの聞き取りによって集めている。一話ごとに所在地と出典または資料提供者を記し、同じ類型の話をまとめた後に柳田国男らの説を引く〈解説〉を置く。