六万部塚(その三)
どんな伝承か
入間郡越生町上谷の山の入にある塚を六万部塚という。寛弘年代、性空上人の弟子である幻通和尚が、先師性空上人の遺命を奉じて、大乗妙典最勝王経十万部のうち六万部をここに納めた塚だと伝わる。残る四万部は秩父市栃谷に納めて供養したという。武内久雄『武州梅園梅林弘報』による。また『武蔵国郡村誌』によれば、上谷村には六万部という字地もあるという。
原典より
在家に六万部塚という小塚がある。—— 埼玉県伝説集成——分類と解説 中(韮塚一三郎・埼玉県伝説集成・昭和40年代刊(中巻・歴史伝説)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
埼玉県伝説集成——分類と解説 中(韮塚一三郎・埼玉県伝説集成・昭和40年代刊(中巻・歴史伝説))
韮塚一三郎『埼玉県伝説集成——分類と解説 中』(歴史伝説の巻)を全608話・伝説(土地別の異伝)単位で収録(<解説>・[参考]・和歌・注は本文に内包)。埼玉県下の歴史伝説(塚・城址・古戦場・武将〈新田義貞・畠山重忠・太田道灌ら〉・史跡・寺社縁起等)を、所在地(市町村・字・社寺)と出典(新編武蔵風土記稿・各市町村史等)を付して体系的に集成した中巻。