六万部塚(その一)
どんな伝承か
浦和市(現・さいたま市)在家に、六万部塚という小塚がある。小名もまた六万部という。『新記』巻一五四に見える。本書は県内の経塚・納経塚・法華塚の類を型ごとに集めており、六万部塚は経十万部のうち六万部を納めたと伝える型の塚である。県内には入間郡越生町上谷や久喜市六万部にも同名の塚と地名が残っており、久喜市六万部の村名は、古くここに法華塚があって六万部の供養塔があったことに由来すると『新記』は記す。
原典より
在家に六万部塚という小塚がある。—— 埼玉県伝説集成——分類と解説 中(韮塚一三郎・埼玉県伝説集成・昭和40年代刊(中巻・歴史伝説)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
埼玉県伝説集成——分類と解説 中(韮塚一三郎・埼玉県伝説集成・昭和40年代刊(中巻・歴史伝説))
韮塚一三郎『埼玉県伝説集成——分類と解説 中』(歴史伝説の巻)を全608話・伝説(土地別の異伝)単位で収録(<解説>・[参考]・和歌・注は本文に内包)。埼玉県下の歴史伝説(塚・城址・古戦場・武将〈新田義貞・畠山重忠・太田道灌ら〉・史跡・寺社縁起等)を、所在地(市町村・字・社寺)と出典(新編武蔵風土記稿・各市町村史等)を付して体系的に集成した中巻。