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大蛇が残した尽きない酒徳利

所在地埼玉県深谷市本郷(定光院)
年代伝承
登場小僧
出典埼玉県伝説集成——分類と解説 中

どんな伝承か

深谷市本郷の定光院がまだ西山にあった頃、その池には大蛇がすんでいて、たびたび女に化けて寺を訪れたという。ある時、女の姿で和尚の前に現れた大蛇は、もうこの土地にはいられなくなったと告げ、形見に酒徳利を置いていった。この酒は飲んでも少し残しておけばいつでも満ちると言い残し、どこへともなく去った。ところが和尚の留守に小僧が残さず飲み干してしまい、それきり酒は湧かなくなった。定光院の本殿の天井に描かれた蛇は、この大蛇の姿だという。

原典より

ある時和尚の留守に、小僧がみんな飲んでしまったのでそれから酒は出なくなってしまったという。—— 埼玉県伝説集成——分類と解説 中(韮塚一三郎・埼玉県伝説集成) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

埼玉県伝説集成——分類と解説 中(韮塚一三郎・埼玉県伝説集成)

『埼玉県伝説集成——分類と解説 中』は、韮塚一三郎が編んだ埼玉県の伝説集の中巻で、上中下三巻のうち歴史伝説を収める。地名・屋敷・家系・聖地・城や堤や橋・神仏・神体と宝物・偉業・事件と紛争の九章に分け、県内各地の伝説を『新篇武蔵風土記稿』などの文献と土地の人からの聞き取りによって集めている。一話ごとに所在地と出典または資料提供者を記し、同じ類型の話をまとめた後に柳田国男らの説を引く〈解説〉を置く。

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